電車を間違えサンマリノへ
サンマリノ共和国は、イタリアの国の中、イタリア中部に位置する世界で5番目に小さな国です。
行こうと思わないとなかなか行く機会がない国の1つだと思います。
ここには偶然行くことが出来ました。
ラヴェンナという、ビザンチンのモザイクが有名な街に行こうとして電車を間違えたのがきっかけです。
イタリア語は微妙なレベルの筆者、なのに大胆にも自販機で切符を購入、その途中に表示されたメッセージをスルーしてしまったのが事の発端。
今思うに「乗り換え」とか出たんんじゃないでしょうか。
一瞬表示されるメッセージに、うン?となりましたが、切符にはボローニャ〜ラヴェンナとありましたし、車内検札も問題無しでした。
ボローニャ駅から電車ですぐ、在来線で1時間かそこらだよ、という情報。
そろそろ乗車後1時間だから駅名に気をつけていたのに、なかなかラヴェンナに着かず、電車が終点に着いてしまいました。
終点。リミニてなに?
鈍行1時間のはずが急行1時間の地点まで来ていましたよ。OMG。
東京から熱海に行こうとしたら、着いたら山中湖だった、みたいな位置関係でしょうかね。
我ながらびっくりですよ。
一瞬戻ろうか、と思いましたが、リミニなんてこんな辺鄙な場所(失礼)、一生来ないに決まってるじゃないの、と思い直し、携帯で周辺スポットを検索しました。
するとヒットしたのがサンマリノ共和国。
サンマリノに行くには、なんとこのリミニを拠点にすると良いそうではないですか。
駅前から直行バスで30分程とのこと。
これはいけると確信し、ラヴェンナのモザイクは後日に、サンマリノへと行き先を早々に変更したのでした。
知らない場所に突如向かうの事にしたのでワクワク!胸が高鳴りますね。
早速駅前にバス停を発見し、運転手から切符を買いバスに乗車する事30分あまり。
山道に差し掛かり、くねくね登り坂を走ると、薄日の逆光の中にサンマリノの街は突如その姿を現しました。
サンマリノさん、なかなかドラマチックに迎え入れてくれました。
城門に囲まれた、丘というより山の上の街。
城門に囲まれたバリバリの城塞都市じゃないですか。カッコイイ!
この日は天気も良く、山の上のせいか空の青色も深く最高でした。(最近はアナザースカイで高見沢さんが訪れた時は雪景色のどん曇りでしたが、それはそれで美しいなと思いました。)
お腹が空いてきたので、レストランを探す事に。
山の上を縫うような坂道をひたすら歩いて頂上付近を目指しました。
砦近くの崖の近く、何軒か店が並ぶエリアをみつけ、その中のピザ屋さんにはいりました。
なぜなら、店頭にあれが置いてあったから。
サンマリノ共和国製造のビール
ご当地のビール・ワインなどのお酒に目がない筆者。
こんな小さな国にも自国ブランドがある!ということに微笑ましさを感じました。
しかし!席に通されると、眺めの良いそこはまさに崖っぷち。
崖近いな、とは思いましたが、柵は細っそい鉄パイプ、普通に崖っぷち。
セーフティネット無し、普通に崖っぷち。
ビールを飲むけど崖っぷち、崖から意識が離せません…。
日陰で息も白いような山の上の寒さなのか、高所の恐怖なのか、よくわかりませんがプルプルします。
ピザとビールの味はですね、多分美味しかったですね。
いや、崖に味覚を支配されてしまいまして。ハハハ。
飲みやすいブロンドエールを選んだからでしょうが、昨今のクラフトビールのようなパンチの効いた風味ではなく、どちらかといえばドイツ風の地ビール的な、日本のビールが大好きな人々にも受ける味です。
ブロンド、ヴァイツェン、アンバー、レッドエールの4種類の醸造です。
きっと他ではお目にかかれないでしょうからサンマリノに来たら忘れずに!ですね。
サンマリノは免税の国
サンマリノでの買い物は免税の国。
香水、お酒、時計、皮革製品など安く買える、と聞きました。
が、筆者がお土産店を回る頃はお昼休みタイム。16時まで開かないお店がほとんどでした。
数店開いていた皮革製品屋さんを覗いてみましたが、品の割にそこまで安いとは感じませんでした。
なのに、売り子さんはなかなかの押しの強さ。
ローマ・フィレンツェなど他のイタリアの都市より商魂逞しく、さり気なく退却を進める筆者に販売攻勢を掛けてきます。
それを振り切っての撤収。
そうこうするうちに夕暮れ時となり、共和国宮殿のある、眺めのいいリベルタ広場へ行き、カフェでコーヒーを飲んで休憩。
夕暮れ時は写真も難しいですよね。
建物も撮りたいし、綺麗な空も撮りたいし。
そうこうするうちに夕暮れ時となり、共和国宮殿のある、眺めのいいリベルタ広場へ行き、カフェでコーヒーを飲んで休憩。
夕暮れ時は写真も難しいですよね。
建物も撮りたいし、綺麗な空も撮りたいし。
下界を見下ろすと、すっかりガスがかかってしまい雲海のように。
今更ながら、ここで景色を楽しむにはお天気の神様を味方に付けなければならない事を実感します。
ああ神様仏様皆々様ありがとうございます…。
この日はボローニャに帰らねばならなかったので、日が暮れてくるにつれバスの時間が気になり出します。
夕日に染まる景色を名残惜しみながら、そそくさと帰途についたのでした
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