ついでに行った街オルヴィエート
別名「滅びゆく街」のチヴィタ・ディ・ヴェニレージョ。
この街を訪ねるための足掛かりとして立ち寄った街がオルヴィエートでした。
ローマから在来線Regionale Veloceなら1時間半余り。
ローマからの日帰り観光でも人気の場所で、「最も美しい丘の街」のひとつとも言われています。
https://www.cntraveler.com/gallery/9-most-beautiful-hilltop-towns-in-italy
こういうタイプの街はイタリアにはランキングができるくらい結構たくさんあるんですね。
オルビエートの駅に着いて、駅前に出るとすぐ、赤いギザギザ屋根のFUNICOLAREと書かれたケーブルカー（以下フニコラーレ）の駅が見えます。
このフニコラーレか、路線バスに乗って、丘の頂上オルヴィエートに向かいます。
普段は乗れない乗り物なので、もちろんフニコラーレで上に行きました。
頂上につくとすぐ展望台があり、天気も良かったので、ちびトランクを引いたまま高台からの景色を眺めてから宿へ向かいました。
中世ゴシックの街並み
オルヴィエートの街は、歩いて回れるほどの小さな、中世の雰囲気が色濃い街。
そこにこの小さな街にしてはかなり大きめで重厚な大聖堂がドドドーンと建っていました。
オルヴィエート大聖堂
300年もかけて建てられたゴシック建築だそうです。
すごいですよね。日本には古い建造物はあるけど「あれは江戸時代始めから300年建設中なんだよ〜」とかいう建物ないですもんね。
フィレンツェのサンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂のようなゴシック様式のようですが、観光客でごったがえすフィレンツェと違って、人も少なくとても静謐な雰囲気の場所でした。
オルヴィエートは白ワインの名産地
ここに来るまで知らなかったのですが、オルヴィエートは白ワインが有名なんだそうです。
ローマ教皇にも献上されていたとか、オルヴィエート 大聖堂のフレスコ画の作者は絵の報酬にこの地のワインを欲しがったとか。
トラットリアで猪を食す。
↓滞在したホテルのスタッフおススメのトラットリアです。
名物はイノシシのラグー（ミートソース）のパスタとのことでした。
初めてのイノシシミート。
美味しいんですねイノシシって。
トマトソースで煮込んであって、牛肉と羊と豚全部合わせたみたいな風味というか。
こういう濃い味は幅広パスタと相性いいですね。
実はこの時気づかなかったのですが、意外にマッチどころか自分ランキング史上最高のワインでした。
イタリアはもとより、西欧各地で色々なワインを飲み歩きましたが（そんな高くないけどね）、思い返すに、あの時ここで飲んだワインが忘れられん！というものだったのです。
別れた後に良さがわかるなんてね。。（←そんなロマンス未経験）
筆者はワインのテイストをうまく表現できないので、イメージでお伝えすると、
たとえるとアルプスのハープを弾くお姫様が
飲むような味っつーかスゲー爽やかなんだよ…です。いろいろすいません。
ワインのラベルの写真くらい撮れば良かった。銘柄も品種も知らない。
けど、また行ってもいいなあ。また来いよ、って事かな。
何かやり残した事などがある街って、心の中にちゃんと残るので、この感覚結構好きです。
可愛い噴水広場
ーKarmen誕生秘話（どうでもいい）ー
余談ですが、ここで夕食の予約を取るために日中店に行った時のこと、日本の本名を告げると、「え？なに？カルメン？」と、聞き間違えられ、めんどくさいので、そう私カルメン…と名乗り、これを機に英語圏では私の今の名前の ” Karmen ” と名乗るようになったのでした。オルヴィエート ってKarmen誕生の地なんですよ（笑）。
振り返ってみると、こんなついでに立ち寄っただけの（失礼）街で、思いがけない嬉しいハプニングが続いていたのだな、と思うと、ホント、旅って面白いなあ、と思います。
おしゃれなカフェで珍しく紅茶気分