私的ひとり旅でのタブーについて

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私は基本的に一人旅が好きである。

独身であることもあるが、普段からひとりでいるのが好き。

たまに連れだって旅もするけれど、一人旅ほど好きなものは無いと言っても過言ではない。

経験を重ねるにつれ海外だって平気になった。

最近は流行りのソロキャンプまでしてしまいそうでコワい。

独りが嫌だから誰かと一緒に行かなくては、なんて簡単に出来ない。

旅の途中で相手に対してストレスが溜まるのは嫌なものだ。

一緒に旅してくれる相手にも失礼だし、そんな風に思いながら旅を続ける自分も嫌になる。

無理して、妥協して一緒にいる挙句、愚痴をSNSに吐き出すなんてこともしなくていい。

身軽に、無理に人に合わせない、気も遣わない、好きなことだけ見て、していられる。

だから一人旅はやめられない。

それでも、そんな私が一人旅で気を付けていること。

いくら一人が好きでもタブーはあるのだ。

それは食事の環境。

もともと一人でいることに抵抗は無い。

今時おひとり様は当たり前なので、店舗での食事についてはなんら問題ないのだが、旅する時に限っては一点だけ気を付けているのが宿での食事。

初めての一人旅で洗礼を受けた。

私の初めての一人旅は、休みを取るのが難しい職場で急に連休が取れた時だった。

一緒に行ける相手が都合良く見つからなかったから、どきどきしながら一人旅を敢行した。

自分で車を運転して、東北北部の温泉を3泊4日で巡る旅に出かけた。

旅慣れていなかったので、いつも大人数で行っていたような大きめの温泉旅館に泊まった。

ゆっくり温泉を楽しんだ後、夕食時には大部屋の食事会場に通された。

周りは家族連れや、カップルやグループばかり。

しまった、と思った。

別に周りは、他の客のことなど気にも留めないのは解ってはいるが、どうにもこうにも居心地が悪い。

いえ、私は一人を愛する一人旅のクールな女なのよ、という空気を誰にともなく醸し、平静を装い早々に食事を終え、部屋に舞い戻った。

何を食べたかなんて覚えていない。

次の旅館では、大食堂ではなく部屋食。

夕食時にお膳が運び込まれてきたのだが、これはこれで、如何ともしがたい孤独感。

温泉宿の食事っていうものは、相手がいてこそ楽しく美味しいものなのだ、一人旅ってこんな場面でみじめになるのか、と痛切に感じた。

以来、一人旅の時に限っては、夕食が付いている旅館・ホテルには泊まらない、又は夕食は外で済ませるようにしている。

闇雲にどこにでも一人で行っていい訳ではない

自分らしく快適に過ごすためにどんな宿を選ぶべきか。

ひとりでも堂々としていられるためにどんな食事をするべきか。

こうした数々の選択肢を見極めることで一人旅のスキルは上がっていく。

アンチ一人旅の人間には理解することなど不可能なのだが、決して強がりなどではない。

上手に選べば一人旅はまったく寂しくないのだ。

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